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 『失われし文明を求めて』 

序文

(c) IMC Games Co., Ltd. Published by Hanbit Ubiquitous Entertainment Inc.

本書は、新大陸グラナド・エスパダの先住民が築き、そして失われた文明の研究書である。
また同時に、僕の目で見た新大陸に関する報告書である。
妹のベルナデットと共に新大陸へ渡ったのは1533年の10月3日のことであった。
東風神の祝福を賜ることができず、彼女は船上で誕生日を祝うことになってしまった。

僕とベルナデットはイノリー北部自由市の商家の生まれだ。
父の期待に背き、兄妹揃って象牙の塔に身を置いてしまった親不孝者だと自覚している。
しかし、博物学者として成果を挙げることにより恩に報いたく思い、筆を執った。

1533年1月、大学の研究室にてベスパニョーラ王立学会からの書簡を受け取った。
それは新大陸グラナド・エスパダの先史文明の調査要請であった。
未だに謎が多く、世界地図に空白を作っている大陸を実地研究できるのである。
第三文明エラクとの通商も開始され、原住民との交流も始まっている。
グラナド・エスパダの研究こそ今を生きる学究の徒として最大の使命であろう。

本書がオルペシアの諸氏に、グラナド・エスパダを正しく知る一助になれば幸いである。
また、開拓民同志による開拓前線の消滅を早めることができるのであれば、これに勝る喜びはない。

執稿にあたり多大な協力をしてくださった、
ベスパニョーラ王立学会並びに新大陸拓殖株式会社の皆様、
偉大なお父上を持つエミリア・ジアニノ女史、
そして、永遠の好敵手ララ・フェスタ家の姉妹に、御礼申し上げたい。


哲学博士エルネスト・シャルローム


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 その他 

プレイ記録 No.001

プレイ日記ってわけじゃないけど記念として......〆(。。)

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 『ユキノ・ララ・フェスタの日記』 

1533年10月20日

(c) IMC Games Co., Ltd. Published by Hanbit Ubiquitous Entertainment Inc.

1533年10月20日 コインブラ 晴れ

なんでこんなことになってしまったのだろうか?
私にはさっぱり理解できない。

先日張り出したカレンの「果たし状」にも吃驚したけれど、それに応じる人がいたことにさらに驚いた。
前の晩から説得し続けた私を引きずるように、カレンは中央埠頭に出向いた。
しかも、昼から。
指定したのは夕方なのに。

待つこと数時間。
仁王立ちする姉への忠告も出尽くした頃、その男は本当にやってきた。
以前カレンが「炎のような鶏のような」と言っていた意味がやっとわかった。
この界隈を根城とするチンピラ、グラシエルロ。
伝説の格闘家の一番弟子だとか、3年戦争に従軍していた英雄だとか、いつもおなかを空かしているとか、コインブラの裏通りでは有名らしい(もちろん何れも定かではない)。

「我が名はカレン・ララ・フェスタ! 貴様がグラシエルロか!?」
「おうよ。命知らずの女っていうのはお前か?」
(もし本当に)彼が現れたら仲介しようと思っていたのに口を挿む暇もなかった。

カレンは音吐朗々たる大きな声でこの決闘の意義を告げた。
一言でいえば「食い逃げの仇討」なのだが。
おかげで道行く人々が集まってきた。
水夫、漁民、商人、開拓家門……。
それに「果たし状」を見て集まった野次馬たちでちょっとした人だかりができた。

いま思えば、官憲に捕まらなかったのは幸運だった。
素姓のわからない人間の集まる港町だからだろうか。
滞在する開拓家門が多く、喧嘩や決闘は日常茶飯事だったのかもしれない。
(いや、それでも中世じみたやり方は姉くらいのものだろう)

「エモノは?」
「俺はいつだって喧嘩殺法さ」
「おもしろい。徒手空拳なら無益な殺生をせずに済む」
「“殺法”だって言ってんだろ」
カレンはそう言いながら剣帯を外し、私に放った。
これで私も部外者のフリができなくなってしまった。

「決闘」は酷いものだった。
ただひたすらに殴る蹴る。
まるで闘牛を観ているかのような歓声の中、姉と男が殴り合う。
新大陸に来て強くなったつもりだったが、残念ながら私にはどうにもできなかった。
止めるには騎兵中隊か野砲のどちらかが必要だったはずだ。

小半刻ほど殴り合っていただろうか。
お互いの拳が空を切るようになった頃、カレンが笑い始めた。
ついに大事な何かを傷つけてしまったかと思ったら、グラシエルロも笑いだした。
ふたりはよろめきながら肩を支え合うと、沈みゆく夕日を眺め、健闘を称え合った。
はじめはきょとんとしていた観客もとい野次馬から拍手と称賛が浴びせられた。

私にはよくわからないうちに、私にはよくわからない方法でふたりは和解した……らしい。
カレン曰く「意外といい奴だった」とのこと。
グラシエルロ曰く「女にも本当の漢がいるんだな」とのこと。
やはり私にはよくわからない。

兎にも角にも、リサさんへの支払いはカレンが肩代わりすることになり、グラシエルロは武者修行に出るという。
どうしても腑に落ちないが、当人たちは納得したらしい。
野次馬の人々にも評判がよかった(私たちは興行主ではないのだから喜ぶ理由にはならない)。

「お前は己が道を行けば良い。我らは開拓前線へ行く」
「ピンチの時は泣いて助けを呼べ。俺が助けに行ってやる」
別れ際の彼の言葉が心強かったのだけは認めてもいい。
今度会うときは、私も何かわかりあえるかもしれない。

今、カレンは痛みに呻きながら横になっている。
傷には片っぱしから消毒薬をかけて手当てしたから大丈夫だろう。
消毒するたびにカレンは悲鳴を上げた。
リサさんが心配して部屋を訪ねてきたけど、「大丈夫です! 何でもありません! 何でもないんです!」と言い張った。
次からはもっとマシな言い訳を用意しておこう。
あれほどの強打を受け、これほど傷ついたにも関わらず、姉の悲鳴を聞いたのは初めてだ。
私にはさっぱり理解できない。


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 『グラナド・エスパダ開拓期文書集』 

【私信】決闘を申し込む!

(c) IMC Games Co., Ltd. Published by Hanbit Ubiquitous Entertainment Inc.

我が名は、ララ・フェスタ家が当主、レオンの娘、カレン・ララ・フェスタである。
評判の破落戸というグラシエルロに告げる。

先日、貴殿がカフェ「セイウチ」に働いた無礼、
それを許すほどの寛大さを餘は持ち合わせておらぬ!
一宿一飯の恩義によりて、餘は貴殿に決闘を申し込む。

10月20日 午後5時 コインブラ中央埠頭まで来られたし。

腕に覚えがあると聞く。
互いの名誉の為にも逃げずに来られるがよかろう。


カフェ「セイウチ」 リンウェイ家客分 カレン・ララ・フェスタ


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 『ユキノ・ララ・フェスタの日記』 

1533年10月17日

(c) IMC Games Co., Ltd. Published by Hanbit Ubiquitous Entertainment Inc.

1533年10月17日 コインブラ 晴れ

早朝、コインブラに到着。
新大陸拓殖株式会社コインブラ支部より来週22日バレアレス広場に集まるように指示される。

午前中、旅館や下宿屋を回るもどこも満室だった。
どうやら多くの開拓家門がコインブラに滞在しているらしい。
聞くところによると空き室があるのは富裕層相手の高級旅館か漁船の船倉らしい。

夕方、いい加減歩き疲れ、野宿を覚悟した頃、幸運に恵まれる。
いや、リサさんにとっては不幸な出来事だから素直には喜べないけれど。
カフェ「セイウチ」(街の人や食通の間では有名らしい)の食い逃げ騒動に出くわした。
食事代を払わずに逃げ出した不逞な輩がいたとのこと。
リサさんの「捕まえて!」という叫びを聞くや否やカレンは走り出した。
私は瞬時に動けず、結局リサさんから話を聞いて姉を待った。

数分後、カレンは悔しそうに戻ってきた。
犯人を取り逃がしたという。
店主のリサ・リンウェイさんは残念がるどころか、そこまでしたことを喜んでくれた。
被害はサンドイッチの代金100visだけだから気にしないで欲しいというリサさんに、カレンは「次に会ったら必ず成敗してくれる!」と言い放った。
どうやらリサさんは冗談だと思って笑ってくれたけど、私にはわかってる。
姉は本気だ。

このとき、何気なく下宿が見つからないことを話すと、店の2階の個室が空いていて、しばらくそこを貸してくれるという。
下宿人を募集していなかったから(リサさん目当ての開拓家門に寄り付かれたくなかったらしい)、今でも部屋が空いていたのだ。
とても嬉しく、喜んで甘えることにした。
「ベッドはひとつしかないけど……」とリサさんが心配そうに言うと、カレンは「私は床でも寝られる」と言った。
もちろんリサさんは冗談だと思った。
しかし、今、彼女は床で寝息を立て始めた。
仮にも勲爵士を継承した女性なのに……その順応性には驚かされる。

最後に食い逃げ犯の特徴を記録しておこう。
カレン曰く「炎のような鶏のような」
なんのことやら?


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